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社員紹介
技術の社会実装に欠かせない
「量産」の実現に向け、
トライアンドエラーに挑む日々。

生産技術部 生産技術課
松本 宗一郎
技術の社会実装に欠かせない
「量産」の実現に向け、
トライアンドエラーに挑む日々。
憧れの自動車業界で働く中で、
より壮大な夢が芽生えた。
車が大好きで、息子である私に「本田宗一郎」と同じ名前をつけてくれた父の影響を受けて育ったため、幼い頃から自動車は非常に身近な存在でした。成長してからは、バイクや車の整備にも挑戦するように。手を動かすことで、自動車に対する漠然とした興味が「新たな技術や機構を開発したい」という強い想いに変わっていったことを覚えています。その後、大学では機械工学を専攻。2021年に憧れだった自動車業界に飛び込みました。
入社後に所属していたのは、エンジンの生産ラインの効率化を図る部署。コストを削減しつつ量・質ともに安定した製品を生み出すことを目標に、ボトルネックを洗い出し、実験を通して課題を乗り越える生産技術開発に取り組んできました。
既存の生産ラインをブラッシュアップする業務に携わる傍ら、私が抱くようになったのは「いつか、ライン立ち上げに関わってみたい」という夢。製造の要となる生産ラインを生み出してきた先輩方の姿に憧れ、より大きな目標に向けて挑戦心を燃やしていました。そんな折に巡ってきたのが、当社で働くチャンス。「まだ世の中にないバッテリーをつくるための生産ライン構築に関われるはずだ」と、この機会に大きな可能性を感じた私は、気づけば真っ先に手を挙げていました。

ふたつの社風が合わさって
生まれた、
Honda・GS Yuasa
EV Battery R&D
らしい新たな強み。
エンジンの生産については業務を通して学んできましたが、バッテリーについてはまだまだ勉強中の身。培ってきた実験ノウハウは共有しつつ、試行錯誤を続ける毎日です。HondaとGSユアサ、それぞれの技術の粋を結集させ、お互いの力をオープンに出し合うことが、開発現場では当たり前になっています。社名や年次、肩書に関わらず、それぞれが一技術者として認められている空気感。若手の私であっても対等な立場から議論に参加できる、風通しの良さ。同じゴールに向けて全員で協力できる雰囲気があるからこそ、開発業務がとても楽しく、毎日ワクワクしながら出社する日々を送っています。
最近は、知識や技術だけではなく、それぞれの会社が持つ開発スタンスが融合し、当社の新たな強みが生まれつつある、という変化を感じています。GSユアサが持つ、状況を冷静かつ俯瞰的に眺めて着実に物事を進める姿勢と、「ワイガヤ」に代表されるようなHondaの高い熱量と推進力。ふたつの力を合わせ、バッテリー開発に向けてより大きく、力強い一歩を重ねられています。

社会実装という最終目標に
向けて、
マイクロレベルで
技術を研ぎ澄ます。
生産技術の開発業務は、地道な実験の繰り返しです。生産工程によってどのような不良が、どのくらい起こるのか。原因はどこにあるのか。実験を重ねながら細やかにデータを収集して、マイクロレベルの調整を加え、次につなげています。
簡単にはゴールに辿り着けない実験に対し、高いモチベーションを持ち続けられているのは、「量産」の実現が、技術の社会実装のカギを握っているからこそ。先進的な技術や製品が誕生したとしても、それがたったひとつしか製造できないものだったとしたら、その技術で社会に大きな影響を与えたり、人々の暮らしを変えたりすることはできません。安定した品質で、たくさん生産できて初めて、社会に役立つ技術となる。そんな重要なミッションを担っているという使命感をもって、日々、実験に取り組んでいます。
あらゆるデバイスがモバイル化していると同時に、エネルギー供給の先行きが見えない現代社会。私が実現を目指す世界一のバッテリーは、EVという範疇を超えて、社会課題を広範囲に解決する可能性を秘めた技術だと考えています。未来をつくる技術の実現に、自分が深く関わっていることに誇りを持ち、いつか「自分が手がけたんだ」と胸を張って話せる日を目指して、成長を続けていきたいです。
