news

Vol. 06

~挑戦と失敗の積み重ねが未来を創る~ 電池技術の進化から学ぶ、主体的に行動する力

2026年7月3日、HGYBは創業3周年を迎え、創立記念式典を実施した。
式典では、3周年を祝して山本社長から従業員に対してメッセージと、記念品として名刺入れが贈られた。友禅紙を用いた製品で、京都らしいデザインが社外の方との会話のきっかけにもなることから選定された。

式典後の講演会では、弊社と同じ業界で活躍されてきたエンジニアの高橋昌利氏(グローバル・テック㈱)より、「モノ」「ヒト」「EVバッテリーR&D会社」の3つの視点から期待することについてお話しいただいた。

リチウムイオン電池の発展の歴史

リチウムイオン電池は1990年代に量産化が本格化し、ニッケル水素電池との競争を経ながら技術が成熟していった。その後、リチウムイオン電池は携帯電話やスマートフォン等のICT機器だけでなく、パワーツール、ハイブリッド車、電気自動車(EV)、定置用蓄電池へと用途を拡大し、顧客ニーズに応じて進化を続けてきた。高橋氏は「現在当たり前となっている技術も、多くの挑戦と失敗の積み重ねによって実現してきた」と振り返った。

リチウムイオン電池の技術とモノづくり

近年、高性能化に向けた材料開発が進む一方で、急速充電時のリチウム析出や副反応による劣化など、克服すべき課題も多い。さらに製造工程では、材料調製から組立、検査に至るまで徹底した品質管理が求められ、不良解析や金属コンタミネーション対策、サプライヤーとの連携が重要であることが紹介された。
高橋氏は、品質向上のためには現場で発生している事実を正しく把握し、工程ごとに原因を追究する姿勢が不可欠であると強調した。

国際競争の中で日本が目指すべき姿

2000年代以降、中国・韓国メーカーが大規模投資を背景に市場シェアを拡大する一方、日本メーカーは品質や安全性といった強みを持ちながらも、投資判断遅れや材料供給体制構築などの面で厳しい競争環境に直面してきた。高橋氏は、日本のモノづくり力や品質へのこだわりは依然として大きな競争力であり、今後も改善を積み重ねることでさらなる成長の可能性があると述べた。

電池技術が支える未来

電池産業を取り巻く環境は大きく変化しており、地産地消の考え方や新技術への挑戦が今後ますます重要になるとの見解が示された。
「地域ごとにエネルギー事情やインフラ環境は異なるため、EVだけでなくハイブリッド車や他の動力技術も含めた全方位的な技術展開が必要である。リチウムイオン電池は今後も社会の発展を支える重要な技術であり、その進化は続いていく」と高橋氏は述べた。

最後に

今回の講演を通じて、リチウムイオン電池の歴史や技術の変遷を振り返るとともに、品質を追求し続けるモノづくりの重要性や、激化する国際競争の中で日本企業が持つ強みについて理解を深める機会となった。EV市場の拡大が進む中、HGYBにおいても品質・安全性を追求しながら新たな価値を創出し続けることの重要性を改めて認識する機会となった。