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Vol. 01

~価値ある技術の創造~ 世界最高峰レースへの挑戦を通じて 第一線の技術者との対話は、次なる挑戦の原動力となる。

2024年5月22日、F1の世界で長年にわたり第一線を走り続けてきた、ホンダ・レーシングのチーフエンジニア・田辺豊治氏をお招きし、講演会を実施した。

GSユアサ本社(西大路)に加え、群馬・川越・栗東・長田野・BEC・GYE・GYT草津・GYCHのGSユアサグループ会社、事業所8拠点をWEBで繋ぎ、HGYB社員は会場で参加。田辺氏の登壇を一目見ようと、多くの社員が熱い視線を注ぐ中での開催となった。

profile

田辺 豊治

(株)ホンダ・レーシング 四輪レース部開発室第一ブロック チーフエンジニア
1984年にHonda入社。入社当初は市販車エンジン開発を担当、その後のキャリアの大部分をレース用エンジン開発に携わる
1984年Honda入社、市販車エンジン開発
1986年F1エンジンの開発
1993年アメリカのIndycar用エンジンの開発、その後も日英米を転勤しながらレースエンジン開発に従事

この講演のきっかけは、当時のGSユアサ代表取締役社長(現・取締役会長)である村尾氏が、鈴鹿サーキットを訪れた際の一言。「若い技術者たちに、ぜひ田辺氏の話を聞かせたい」。その熱意に背中を押され、講演会が実現する運びとなった。

長年、レースエンジンの開発に携わってこられた田辺氏。その一つひとつの言葉からは、技術への情熱と、勝利に懸ける執念、そして技術者としての矜持がにじみ出ていました。HGYBが担う“技術開発”の現場とも重なる内容に、参加者たちは深くうなずき、ときに目を輝かせながら聞き入った。

質疑応答の時間には、社員たちから次々と質問が寄せられ、田辺氏からはサイン入りのミニカーやポストカードといったサプライズプレゼントもいただいた。会場は終始あたたかな熱気に包まれた。

講演終了後には、HGYBの管理職を対象とした「ワイガヤ」の時間も設けられた。今回のワイガヤは田辺氏がF1チームでの多種多様なメンバーとの苦難を乗り越えたマネジメントエピソードやチームつくりのポイントなどをお話しいただいた。

現場での経験を積み重ね、F1という極限の舞台で数々の挑戦を繰り返してきた田辺氏。そんな方と直接対話できた今回の時間は、HGYBの技術者にとって、自分たちの使命をあらためて見つめ直すきっかけとなった。変革を生み出すとはどういうことか。それを実現するために、自分に今できることは何か。社員一人ひとりの胸に、確かな火が灯る機会となった。